フォルクスワーゲン、持続可能なモビリティへの移行に向けてバチカン市国と協力

フォルクスワーゲン、持続可能なモビリティへの移行に向けてバチカン市国と協力

11月15日、大手自動車メーカーのフォルクスワーゲンは、持続可能なモビリティへの移行を推進するため、バチカン市国と提携した。フォルクスワーゲンは、コンパクトなID.3から多用途なID.4、ID.5まで、ID.ファミリーから40車種近くの完全EVをバチカンに納車する予定である。本イニシアティブは、2030年までに気候変動に左右されない車両を実現することを目指すバチカンの脱炭素戦略の極めて重要な要素である。

2024年初頭の記念すべき機会に、フォルクスワーゲン乗用車の販売・マーケティング・アフターセールス担当取締役会メンバーであるイメルダ・ラッベと、フォルクスワーゲン・ファイナンシャル・サービスAGの取締役会会長であるクリスチャン・ダールハイム博士が、バチカンに最初のEV2台、ID.3 Pro Performanceモデル2台を自ら贈呈した。

バチカン市国は、人間の活動が環境に与える影響を軽減する革新的で持続可能なソリューションの導入に熱心に取り組んでいる。本コミットメントの核となるのが「エコロジカル・コンバージョン2030」プログラムで、バチカン市国が保有する車両のCO2排出量を削減することに重点を置いている。既存の車両をEVに計画的に置き換え、2030年の目標年までに完全にCO2ニュートラルな車両を実現する。

フォルクスワーゲンは、この変革プロジェクトのパートナーとして選ばれた。フォルクスワーゲンは、フォルクスワーゲン・ファイナンシャル・サービスを通じて、2024 年初頭よりバチカン市国への電気自動車の供給を開始する。この取り組みが進むにつれ、フォルクスワーゲン グループ各ブランドのゼロエミッション車が順次導入され、2030 年までに全車両の完全な電動化が達成される予定である。

このコラボレーションは、持続可能で環境に優しい輸送ソリューションへの大きな前進を意味し、世界的なEVへのシフトと、フォルクスワーゲンとバチカン市国の環境保護へのコミットメントを示すものである。

【参照ページ】
(原文)Volkswagen electrifies the Vatican’s vehicle fleet
(日本語参考訳)フォルクスワーゲン、バチカンの車両を電動化

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-29

    イベントレポート サステナビリティ経営フォーラム2025

    『本質に迫る対話とデータ活用 ~信頼を築く情報開示と戦略の再構築~』 ESG Journal…
  2. 【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2025-10-27

    【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2026年1月からEUでは炭素国境調整メカニズム(Carbon Border Adjustment…
  3. 2025-10-27

    GRIとCDP、環境報告の共通化へ―新マッピングでデータ活用を促進

    10月21日、国際的なサステナビリティ報告基準を策定するGlobal Reporting Init…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る