インパクト投資家responsAbility、アジアにフォーカスした約735億円のクライメートテック投資戦略を開始
11月28日、M&Gのインパクト投資部門であるresponsAbility Investmentsは、ドイツの開発銀行KfWおよびオランダの開発銀行FMOとともに、低排出技術への的を絞った投資を通じてアジアにおけるCO2削減に積極的に貢献することを目的とした新たな気候変動投資戦略を立ち上げ、5億ドル(約735億円)の資金動員を目指すと発表した。
responsAbilityによると、新戦略は、温室効果ガスの最大の排出地域であると同時に、今後数年間でエネルギー需要の大幅な増加が予測されるアジアにおいて、気候変動に配慮した技術やインフラへの投資が急務となっている中で立ち上げられた。
新たな気候変動投資戦略は、再生可能エネルギー、蓄電池、電動モビリティ、エネルギー効率、循環型経済など、アジアでCO2削減の可能性が高い分野に焦点を当てている。この戦略の重要な要素は「気候影響評価・モニタリングフレームワーク」であり、高い透明性を確保し、投資期間全体で推定1000万トンの直接的なCO2削減を目標としている。
責任によれば、気候変動投資戦略は、公的資金と民間資本を組み合わせたブレンデッド・ファイナンスの仕組みを用いる。ブレンデッド・ファイナンスは、共通の投資構造を通じて公的資金と民間資金を結びつけるもので、投資家は、気候変動緩和関連の新技術など、リスクプロファイルが高いと認識されている特定のタイプの投資に投資することができる。ブレンデッド・ファイナンスは、大規模な機関投資家の資金を呼び込むように設計されており、公的資金提供者は、少額の自己資金を最初の損失として利用することで、必要とされる多数の気候変動対策プロジェクトに大量の民間資金を動員できる。
【参照ページ】
(原文)responsAbility launches USD 500 million climate investment strategy for Asia
(日本語参考訳)インパクト投資家responsAbility、アジアにフォーカスした約735億円のクライメートテック投資戦略を開始