11月23日、情報通信技術企業であるエリクソンは、エネルギー効率向上イニシアティブへの投資資金として5億ユーロ(約815億円)を調達し、第1回グリーンボンド発行を完了したと発表した。
本債券発行は、2022年12月にエリクソンのグリーンファイナンシングフレームワークが開始されたことを受けたものである。同フレームワークで説明されているグリーンボンド発行の資金使途の適格カテゴリーには、エネルギー効率や再生可能エネルギーなどが含まれる。エリクソンは、今回のグリーンボンド発行を発表した声明の中で、今回の発行による資金はエネルギー効率への投資に限定して割り当てられると述べた。
エリクソンは2021年に、2040年までにバリューチェーンにおける排出量をネット・ゼロにするという目標と、2030年までにバリューチェーンにおける排出量を半減するという中間目標を設定した。エリクソンの排出量フットプリントの大部分(90%以上)は、下流のスコープ3活動(主に通信サービスプロバイダー(CSP)の顧客に提供するネットワークで使用されるエネルギー)に由来する。
エリクソンのグリーン・ファイナンスの枠組みによると、グリーンボンドによるエネルギー効率化投資は、デジタル化ソリューションを対象とし、設備投資、研究開発、顧客金融ローン・リース契約への融資、既存の4G、5G、6Gの近代化とアップグレード、および旧世代と比較して少なくとも35%のエネルギー消費削減につながるサポート技術への融資を含む。