11月13日、アマゾンは、産業公害のために放棄された場所に建設された初のブラウンフィールド・プロジェクトを含む、今年これまでに78の太陽光および風力エネルギー・プロジェクトに新規投資したことを発表した。
新たなブラウンフィールド・プロジェクトであるAmazon Solar Farm Maryland-CPV Backboneは、メリーランド州ギャレット郡にある最近閉鎖されたアーチ炭鉱の跡地に建設されている。120年の歴史がある本採掘場は、以前は45エーカー以上の石炭ごみで汚染されていたが、その後埋め立てられた。
プロジェクト開発者のコンペティティブ・パワー・ベンチャーズ(CPV)によると、完成すればメリーランド州最大の太陽光発電所となり、30万枚以上のソーラーパネルが設置され、年間13万3,000トン以上のCO2を削減できる見込みだ。
米国環境保護庁(EPA)の推計によると、米国には45万カ所以上のブラウンフィールドがあり、太陽光発電プロジェクトにとって新たなチャンスとなっている。ブラウンフィールド(放棄された工場、鉱山、埋立地など)は、多くの場合、送電線や公道の近くに位置するため、プロジェクトを送電網に接続しやすく、未使用の土地を地域社会の経済的機会に変えることができる。
市場調査会社BloombergNEFによると、2020年以降、アマゾンは他のどの企業よりも多くの再生可能エネルギーを購入している。同社は現在、世界各地で合計479の風力・太陽光発電プロジェクトを立ち上げており、稼働すれば毎年7万1900ギガワット時(GWh)以上のクリーンエネルギーを生み出す見込みだ。
これらのプロジェクトから生み出されるクリーンエネルギーは、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)のデータセンター、アマゾンのフルフィルメント・センター、実店舗、本社オフィスなど、アマゾンの事業を2025年までに100%再生可能エネルギーで賄うことに近づけると同時に、プロジェクトが立地する地域社会にも新たなクリーン電力源を提供する。
【参照ページ】
(原文)Amazon’s renewable energy portfolio is now big enough to power 6.7 million U.S. homes
(日本語参考訳)アマゾン、廃炭鉱で初のブラウンフィールド再生可能エネルギー・プロジェクトを発表