EQT、バッテリー・ストレージ・プラットフォームStateraを買収

EQT、バッテリー・ストレージ・プラットフォームStateraを買収

11月6日、プライベートエクイティおよびベンチャーキャピタル投資家のEQTグループは、EQTインフラストラクチャーが英国を拠点とする蓄電池およびフレキシブル発電インフラ開発・運営会社のStatera EnergyをInfraRed Capital Partnersから買収することで合意したと発表した。

2015年に設立されたロンドンを拠点とするStateraは、大規模なエネルギー貯蔵とフレキシブル発電、資産、揚水発電とグリーン水素プロジェクトを開発、所有、運営している。稼働中または建設中の資産は約1GWで、これは約75万世帯分の電力に相当する。2030年までに7.5GWの柔軟性資産を供給する計画で、合計16GW以上のパイプラインがある。

エネルギー貯蔵とフレキシブル発電ソリューションは、エネルギー転換の重要な投資分野として浮上しており、急速に拡大するクリーン・エネルギー転換の主要なビルディング・ブロックの一部を形成している。これは、風力や太陽光など多くの再生可能エネルギー源の発電が断続的であり、24時間体制でエネルギー需要を満たしながら、エネルギーを無駄にしないようにする必要があるためである。Stateraの資産は、英国でグリッド・バランシング・サポートを提供し、再生可能エネルギー主導の電力システムへの移行を可能にし、システムの脱炭素化を支援している。

EQTは、同社のインフラストラクチャー・プラットフォームが、Stateraが現在進めている蓄電池やその他のフレキシブル・エネルギー・プロジェクトの開発にさらに投資することを約束し、英国全土でフレキシブル発電の展開を加速させるための成長資本へのアクセスを提供すると述べた。

【参照ページ】
(原文)EQT Infrastructure to acquire Statera, a leading battery storage and flexible generation platform supporting the UK’s renewable energy transition
(日本語参考訳)EQTインフラストラクチャー社、英国の再生可能エネルギー移行を支えるバッテリー・ストレージとフレキシブル発電プラットフォームのリーディング企業Statera社を買収へ

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  2. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…
  3. 2025-9-12

    カリフォルニア州、気候関連財務リスク報告の指針を公表

    9月2日、カリフォルニア大気資源局(CARB)は「気候関連財務リスク開示ドラフト・チェックリスト」…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る