UBQ、廃棄物を化石プラスチックの代替品に変えるため約103億円を調達

UBQ、廃棄物を化石プラスチックの代替品に変えるため約103億円を調達

9月13日、気候テック新興企業のUBQマテリアルズが、廃棄物から作られる先端素材の世界的な拡大とスケールアップのために7000万ドル(約103億円)を調達したと発表した。

2012年に設立されたイスラエルのテルアビブに本社を置くUBQマテリアルズは、有機物やリサイクル困難な素材を含む家庭廃棄物を、化石由来のプラスチックに代わる持続可能なUBQに変換する。同社によると、この先進的な熱可塑性プラスチック素材はリサイクル性が高く、1キログラムあたり1.3キログラムの廃棄物を埋立地や焼却炉から転換し、最大11.7キログラムのCO2排出を防ぐことができるという。

UBQによると、今回の新規投資は、オランダに建設予定の年間生産能力8万トンの工業用施設に加え、欧州と北米での追加施設を含む商業、販売、マーケティングの規模拡大をサポートする。

同社はまた、研究開発にも投資しており、建築・建設、耐久消費財、自動車、物流・サプライチェーン産業などの分野に対応する新製品ラインを開発している。

今回の資金調達ラウンドはイーデン・グローバル・パートナーズが主導し、TPGライズ・クライメート、TPGのライズ・ファンド、バッテリー・ベンチャーズ、M&Gのカタリスト戦略などの復帰投資家が参加した。TPGライズは2021年にUBQの1億7,000万ドル(約251億円)の資金調達を主導した。

【参照ページ】
(原文)UBQ Materials Raises $70 Million in Funding, Led by Eden Global Partners
(日本語参考訳)UBQマテリアルズがイーデン・グローバル・パートナーズを引受先とする7000万ドルの資金調達を実施

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-1

    カナダ年金基金、2030年までに4,000億ドルの気候投資

    6月19日、カナダの大手機関投資家であるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は、2050年ネットゼロ…
  2. 2025-7-1

    GRI、サステナビリティ報告のデジタル化を促進する新「サステナビリティ・タクソノミー」を発表

    6月19日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新たに「GRI S…
  3. GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    2025-6-30

    GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    サステナビリティ情報開示における基準間の整合性の確保は、ますます重要な課題となっている。CSRD(…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る