9月4日、サステナブル素材スタートアップPapticは、包装資材の開発と世界的な顧客へのサービス提供能力の拡大を目指し、2,300万ユーロ(約36億円)のエクイティファイナンスを実施したと発表した。

同社はまた、フィンランド気候基金から1,000万ユーロ(約16億円)の資本融資を受けたことも発表しており、調達資金は同社の発泡体ベースの製造技術の工業的スケールアップの開発に使用される。

2015年に設立されたフィンランド・エスポーに本拠を置くPapticは、プラスチックやその他の従来の包装材料に代わるものとして、木質繊維をベースとしたリサイクル可能な材料を開発・製造している。

プラスチックは現在、世界の軟包装市場の70%を占めており、その市場規模は年間2,000億ユーロ(約30兆円)と推定されている。同社によると、同社の素材はこれらの最終用途のほぼ半分でプラスチックに取って代わることができるという。

Papticによると、本資金調達は、2026年までに売上高1億ユーロ(約160億円)を達成し、2030年までにカーボンニュートラルを達成するという目標を支援するために使用される。同社は、欧州でのプレゼンス強化に集中する一方、アジアでの成長を加速させ、北米などの新市場での事業拡大の機会を探ることを目指すと述べた。

【参照ページ】
(原文)Paptic Ltd, a sustainable packaging materials innovator, raises EUR 23 million in financing to accelerate the development of packaging materials and scale up its ability to serve global customers
(日本語訳)サステナブル・パッケージのスタートアップPaptic、2,500万ドルを調達

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