7月24日、IT世界大手独SAPは、上流のバリューチェーンにおける温室効果ガス(GHG)排出量を大幅に削減するため、主要サプライヤーに対して2024年までに多段階のサプライチェーン・エンゲージメント・プログラムを確立する。本プログラムでは、新しいサステナビリティ分類システムを統合し、調達文書に環境影響基準を組み込むことで、調達プロセス全体に環境への配慮を取り入れる予定。
SAPは、上位100社のサプライヤーと協力して、製品レベルの排出量を報告し、記録することを計画していると発表。2027年までに上位100社のすべてのサプライヤーに、全社的な排出量と、関連する主要製品の製品レベルの排出量を報告してもらうことを目指す。これにより同社は、平均値ではなく実績に基づいて排出量を報告できるようになる。
CO2情報の交換には「SAP Sustainability Data Exchange」を活用する。これにより、サプライチェーンを通じて透明性を高めることができ、スコープ3排出量を大幅に削減するために相互に行動することが可能となる。
【参照ページ】
(原文)SAP Focuses on Key Suppliers to Reduce Carbon Emissions
(日本語参考訳)SAP、炭素排出量削減のため主要サプライヤーに注力