SAP、炭素排出量削減のため主要サプライヤーに注力

7月24日、IT世界大手独SAPは、上流のバリューチェーンにおける温室効果ガス(GHG)排出量を大幅に削減するため、主要サプライヤーに対して2024年までに多段階のサプライチェーン・エンゲージメント・プログラムを確立する。本プログラムでは、新しいサステナビリティ分類システムを統合し、調達文書に環境影響基準を組み込むことで、調達プロセス全体に環境への配慮を取り入れる予定。

SAPは、上位100社のサプライヤーと協力して、製品レベルの排出量を報告し、記録することを計画していると発表。2027年までに上位100社のすべてのサプライヤーに、全社的な排出量と、関連する主要製品の製品レベルの排出量を報告してもらうことを目指す。これにより同社は、平均値ではなく実績に基づいて排出量を報告できるようになる。

CO2情報の交換には「SAP Sustainability Data Exchange」を活用する。これにより、サプライチェーンを通じて透明性を高めることができ、スコープ3排出量を大幅に削減するために相互に行動することが可能となる。

【参照ページ】
(原文)SAP Focuses on Key Suppliers to Reduce Carbon Emissions
(日本語参考訳)SAP、炭素排出量削減のため主要サプライヤーに注力

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-6-13

    CSRD改革案に欧州企業が懸念 調査で現場の支持と課題が明らかに

    5月、欧州のNGOであるWeAreEuropeは、CSRD(企業サステナビリティ報告指令)について…
  2. 2025-6-12

    環境省、中小企業の脱炭素化支援へ新指針 – 地域ぐるみで推進

    5月19日、環境省は中小企業の脱炭素経営を推進するための「地域ぐるみでの支援体制構築ガイドブック(…
  3. TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2025-6-11

    TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2024年にTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る