LyondellBasellとAFA Nord、二次プラスチック包装の循環性を高める新しい合弁事業を開始

6月16日、プラスチック製造世界大手蘭LyondellBasellと独農業用フィルム・リサイクル大手AFA Nordは、商業包装後の軟質二次包装廃棄物のリサイクルを目的とした合弁会社「LMF Nord GmbH」を設立することで合意した。出資比率は50:50。合弁会社は、ドイツ北部に機械式リサイクル工場を建設し、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)と低密度ポリエチレン(LDPE)の廃棄物から、軟包装に使用される高品質の再生プラスチック材料を製造する。生産開始は2025年初頭を予定している。

ストレッチフィルムやシュリンクフィルムなどの二次プラスチック包装は、主に梱包された消費財をつなぎ合わせ、輸送中や保管中に汚染や破損から保護するために使用される。本材料は、最終製品の強度や透明性に関する包装業界の要求を満たす高品質の原料にリサイクルすることが困難とされてきた。

新しいリサイクル装置では、年間2万6,000トンの再生LDPEおよびLLDPEグレードが生産される見込み。LyondellBasellは同社の製品シリーズ「CirculenRecover」を通じて、ストレッチフィルムから丁合用シュリンクフィルムまで、さまざまな用途に販売する。

【参照ページ】
(原文)New Joint Venture to Boost Circularity of Secondary Plastic Packaging
(日本語訳)LyondellBasellとAFA Nord、二次プラスチック包装の循環性を高める新しい合弁事業を開始

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