LyondellBasellとAFA Nord、二次プラスチック包装の循環性を高める新しい合弁事業を開始

6月16日、プラスチック製造世界大手蘭LyondellBasellと独農業用フィルム・リサイクル大手AFA Nordは、商業包装後の軟質二次包装廃棄物のリサイクルを目的とした合弁会社「LMF Nord GmbH」を設立することで合意した。出資比率は50:50。合弁会社は、ドイツ北部に機械式リサイクル工場を建設し、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)と低密度ポリエチレン(LDPE)の廃棄物から、軟包装に使用される高品質の再生プラスチック材料を製造する。生産開始は2025年初頭を予定している。

ストレッチフィルムやシュリンクフィルムなどの二次プラスチック包装は、主に梱包された消費財をつなぎ合わせ、輸送中や保管中に汚染や破損から保護するために使用される。本材料は、最終製品の強度や透明性に関する包装業界の要求を満たす高品質の原料にリサイクルすることが困難とされてきた。

新しいリサイクル装置では、年間2万6,000トンの再生LDPEおよびLLDPEグレードが生産される見込み。LyondellBasellは同社の製品シリーズ「CirculenRecover」を通じて、ストレッチフィルムから丁合用シュリンクフィルムまで、さまざまな用途に販売する。

【参照ページ】
(原文)New Joint Venture to Boost Circularity of Secondary Plastic Packaging
(日本語訳)LyondellBasellとAFA Nord、二次プラスチック包装の循環性を高める新しい合弁事業を開始

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-18

    オーストラリア裁判所、グリーンウォッシュ訴訟でバンガードに有罪判決

    3月28日、オーストラリアの連邦裁判所は、バンガード・インベストメンツ・オーストラリアが、同社のE…
  2. 上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    2024-4-15

    上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    4月に発表した、投資データ・リサーチプロバイダーであるMSCIの新しいレポートによると、世界の上場…
  3. SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    2024-4-15

    SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    4月9日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)は、企業の環境持続可能な行動を気候変…

アーカイブ

ページ上部へ戻る