AIとインフレがCEOの優先課題に、サステナビリティの重要性が低下

9月9日、Bain & Company(Bain)による新しい調査は、CEOたちのサステナビリティに対する優先度が急激に低下し、AI、成長、インフレ、地政学的な不確実性がその議題の最上位にあることを指摘している。

しかし、Bainの推計によると、地球の気温が2度上昇すれば、S&P 500の価値が6兆ドル減少する可能性があり、環境や社会にも深刻な影響を及ぼす。

一方で、調査によると、企業は既存のサステナビリティ目標の達成に苦労しており、CDPを通じて開示されたデータによると、30%の企業がScope 1と2の目標に遅れ、ほぼ半数がScope 3に遅れをとっている。

さらに、Bainの調査では、消費者の60%が気候変動への懸念が過去2年で増加したと回答しており、その多くは極端な気象現象による個人的な経験に基づいていることが明らかになった。特にブラジルやインドネシア、イタリアでは、極端な気象が懸念を増大させている。

しかし、B2B取引ではサステナビリティは重要な要素となっており、企業バイヤーの36%がサステナビリティ基準を満たさないサプライヤーから離れる意向を示している。

【参照ページ】
(原文)CEOs’ prioritization of sustainability has declined sharply as AI and inflation now sit atop their agendas; consumers, B2B buyers remain deeply concerned
(日本語参考訳)CEOの持続可能性に対する優先順位は急激に低下し、AIとインフレが今や彼らの議題のトップに躍り出ている。消費者やB2Bバイヤーは依然として深い懸念を抱いている。

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    2024-11-18

    ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    サステナビリティを推進には新しい知見の収集が必須。しかし、必要なセミナー情報を見つけるのに時間がか…
  2. ISSA5000とサステナビリティ保証:企業が今すぐ始めるべき対応ポイント

    2024-11-18

    ISSA5000とサステナビリティ保証:企業が今すぐ始めるべき対応ポイント(再掲)

    サステナビリティ情報、非財務情報、ESGデータなど企業のサステナビリティの取り組みを示す情報は、投…
  3. 2024-11-15

    【PR】12/3 記念イベントESG評価スコア改善『S&Pに聞く!2025年に向けたCSA徹底解剖』 (オンライン)

    いつもESG Journal Japanをご覧いただきましてありがとうございます。 ESG評…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る