8月15日、炭素回収・除去ソリューションプロバイダーのSvanteは、カナダと米国での商業用炭素回収・除去プロジェクトの開発および建設を加速するため、カナダ成長基金(CGF)から最大1億ドル(約146億円)の資金提供を受けたと発表した。
CGFの投資は、Svanteがカナダ国内のプロジェクトに注力するよう促し、同社のカナダ国内での運営を支援することで、国内外でのプロジェクトの加速を後押しするものである。主な取引内容としては、CGFが最大1億ドル(約146億円)の転換社債を通じてSvanteに投資し、同社の革新的な炭素回収技術の開発を促進する。
CGFの投資は二段階で行われ、最初の5000万米ドルは現在進行中のFOAKプロジェクトの加速とリスク低減に使用され、次の5000万米ドルはプロジェクトの特定要件に応じて提供される予定であるという。
また、Svanteはカナダ・ブリティッシュコロンビア州バーナビーに14万1000平方フィート(約13,000平方メートル)の施設を建設中で、ここでは年間1000万トンのCO2を回収できるフィルターを製造し、同社のグローバル本社および研究開発センターとして機能する予定である。この投資は、CGFの使命であるカナダのクリーンテクノロジー企業を支援し、カナダの知的財産(IP)と雇用を保護し、カナダ国内でのプロジェクト開発とイノベーション活動を促進することと一致している。
さらに、この投資は、Svanteの革新的な炭素回収技術の展開を加速し、世界的なCO2排出削減に大きく貢献する可能性がある。また、CGFにとってブリティッシュコロンビア州での初の投資案件となり、同州での雇用支援と投資ポートフォリオの多様化にも寄与するものである。
【参照ページ】
(原文)Canada Growth Fund Invests US$100 Million in Svante
(日本語参考訳)カナダ成長基金がスヴァンテに1億ドルを投資