5月31日、マレーシア国有石油大手ペトロナスとマレーシア森林基金(MFF)は、マレーシアにおける質の高いネイチャー・ベース・ソリューション(NBS)プロジェクトの研究開発に関する覚書に調印した。
NBSは、大気中の温室効果ガス(GHG)濃度を下げるための自然生態系の保全と回復に関連するすべての活動からなる。NBSは、ネット排出量を削減するための、即効性・拡張性・費用対効果の高い経路を提供するだけでなく、気候緩和と地域社会の共同利益に貢献する。
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は2019年、パリ協定の目標を達成するために世界の気温を2℃以下に抑えるために2030年までに必要な排出削減量の37%をNBSで達成できるとした。
天然資源・環境・気候変動省は、国連気候変動枠組条約、特にREDDプラス(開発途上国における森林減少と森林劣化による排出の削減、および開発途上国における森林の保全、持続可能な管理、森林炭素蓄積の強化の役割)に沿った財政的枠組みを制定するため、MFFを設立した。本枠組みは、州政府のその他の取り組みを支援するだけでなく、森林資源の保全、保護、持続可能な管理に焦点を当てた活動に対して、民間セクターが直接資金を拠出することを可能にする。
【参照ページ】
(原文)PETRONAS Partners with Malaysia Forest Fund to Explore High-Quality Nature-Based Solutions Projects
(日本語訳)ペトロナスとマレーシア森林基金、質の高いNBSプロジェクトの研究開発で連携