Watershed、企業向け気候変動報告ソフトを販売開始

Watershed、企業向け気候変動報告ソフトを販売開始

6月7日、気候ソリューションソフトウェアプロバイダーのWatershedは、企業が気候への影響を報告し、規制上の気候開示要件を評価・満たすことを目的とした新しいソフトウェア製品「Watershed Disclosures」の発売を発表した。

2019年に設立されたWatershedは、企業の気候プログラムの計画、実施、運営を支援するソフトウェアプラットフォームを提供している。同社は、企業がスコープ1、2、3の排出量を分析・測定できるソリューションや、スコープ、カテゴリー、ベンダー、ロケーションなどのカテゴリーごとにドリルダウンできるダッシュボードを含み、業界の同業他社とベンチマークしている。

Watershedによると、新製品は、企業がコンプライアンス、法務、財務の各チームのニーズを満たす報告書を作成することへの対処を目的としている。現在、企業の気候変動情報開示が業界全体でテーブルステークスとなっている一方で、気候変動データは部門やフォーマットによって断片化されたままになっている。

新商品の主な特徴としては、「法規制チェック」によって、どのような開示が適用されるかを理解し、推奨される開示スケジュールや要件とともに、CDPやTCFDなどの自主報告フレームワークに対する推奨も提供することが挙げられる。

また、本ツールでは、Watershedに組み込まれた気候変動インテリジェンスを利用して、ガイド付きワークフローによるレポートの作成、現在の排出量測定、目標、削減計画からのデータの自動取り込み、開示例や同業他社の公開された回答の閲覧を行い、自社の開示のための回答作成に役立てられる。

本製品には独自のリスクと機会のライブラリーが含まれており、一部の開示フレームワークが要求する、企業のビジネスにおける気候変動リスクと機会について理解し報告するのに役立つ。

【参照ページ】
Watershed Launches New Software to Streamline Corporate Climate Reporting

関連記事

“CSAのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-2-13

    IFRS財団、新ガイドを発表 気候関連情報の開示を支援

    1月30日、IFRS財団は「IFRS S2に基づく気候関連開示のためのIFRS S1適用ガイド」を…
  2. 2025-2-13

    米国関税措置に対応 日本企業向け相談窓口を開設

    2月2日、日本貿易振興機構(ジェトロ)と経済産業省は、米国の新たな関税措置に対応するため「米国関税…
  3. CSDDDの実践ガイド:ステップを進めるためのヒント集

    2025-2-12

    CSDDDの実践ガイド:ステップを進めるためのヒント集

    2024年7月25日、EUにおいてコーポレート・サステナビリティ・デューデリジェンス指令(CSDD…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る