6月1日、Pernod RicardのスピリッツブランドであるAbsolut Vodkaは、従来のガラス製ボトルよりも二酸化炭素排出量が少なく、大幅に軽量化された新しい紙製ボトルのトライアルを英国で開始することを発表した。
Absolutによると、この試みは、世界的な蒸留酒メーカーが紙ベースのボトルを店頭で商業的に販売する初めてのケースとなる。
Absolutは、本取り組みは、2030年までにカーボンニュートラルな製品を目指し、完全にバイオベースのボトルを実現するという目標に向けた重要な一歩でもあると述べている。ガラス瓶の製造は、同社の気候変動への影響の約半分を占めている。
新しい500mlボトルは、57%が紙でできており、リサイクル可能なプラスチックのバリアが内蔵されている。消費者は通常の家庭ごみを通して紙としてリサイクルできる。
本取り組みは、Paboco(「the Paper Bottle Company」)とのコラボレーションの一環となる。Carlsberg Group、デンマークのイノベーション企業EcoXpac(現在はスウェーデンのパルプ・製紙会社BillerudKorsnäsが過半数を所有)、ボトルメーカーAlplaとのコラボレーションを経て2019年に開始したPabocoは、Coca-Cola、Carlsberg、P&G、L’Oréalなどのブランドと共同で、飲料・パッケージ業界のパッケージング・サステナビリティを改善している。
Pabocoによると、新ボトルは、現在使用されているガラスボトルよりも8倍軽く、二酸化炭素排出量も少ない。
今夏、グレーター・マンチェスターのTesco店舗で、3ヶ月間のトライアルが実施される予定である。Absolutによると、マンチェスターのリサイクル率の高さと設備が、本トライアルに適しているとのこと。
【参照ページ】
(原文)Absolut launches first-ever commercially available paper bottles
(日本語参考訳)アブソルート、英国スーパーで紙製ボトルのトライアルを開始