トヨタ、米国でのBEV生産と電池工場への約2,900億円の投資を発表

トヨタ、米国でのBEV生産と電池工場への約2,900億円の投資を発表

6月1日、トヨタは、需要が拡大する米国市場でのバッテリーEV(BEV)の供給に向け、米国におけるBEVの生産工場の決定と、バッテリー工場への追加投資を発表した。

トヨタは、Toyota Motor Manufacturing Kentucky, Inc.で、3列シートSUVの生産を開始する。また、ノースカロライナ州のバッテリー工場に21億ドル(約2,900億円)を追加投資し、インフラ整備を進める。同社が米国でBEVを生産するのは初めてであり、同車両には、ノースカロライナ工場で生産する電池を搭載する予定。

今回の発表で、ノースカロライナ州の施設への総投資額は59億ドル(約8,190億円)に達する。トヨタは過去2年間で、電動化の取組を加速するため、米国での事業に対して80億ドル(約1,1兆円)以上を投資してきた。

トヨタによると、同工場は、拡大する電動化車両ポートフォリオ向けのリチウムイオン電池を開発・生産する拠点となる。同工場での生産は2025年に開始される予定である。

トヨタの発表は、先月、現代自動車が米国初の完全EVおよびバッテリー工場に55億ドル(約7,630億円)以上を投資する計画を発表したことに続くもので、米国における一連の大型投資発表の最新版となる。これは、2021年にジョー・バイデン大統領が発表した、2030年までに米国内の新車販売の半分をゼロエミッション車にすることを義務付ける大統領令や、米国内のバッテリーサプライチェーンの強化を目的とした米国超党派インフラストラクチャ法から70億ドル(約9,710億円)の割り当てに続き、米国内のEVとバッテリー生産能力を飛躍的に向上させることを目的としている。

自動車業界のリーダーであるGM、フォード、BMW、トヨタ、ホンダ、ステラントスは、ここ数ヶ月の間に、それぞれEVとバッテリー容量への大規模な投資計画を発表しています。

【参照ページ】
トヨタ、米国でのBEV生産と電池工場への追加投資で、電動化への取り組みを強化

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-12-6

    金融庁、「記述情報の開示の好事例集2024(第1弾)」を発表:サステナビリティに関する開示を強化

    11月8日、金融庁は「記述情報の開示の好事例集2024(第1弾)」を公表した。本事例集は、企業がサ…
  2. 2025年に向けたESG投資とインパクト投資の動向予測と戦略

    2024-12-4

    2025年に向けたESG投資とインパクト投資の動向予測と戦略

    2024年は、サステナビリティ分野において大きな変化が見られた年である。米国ではトランプ前大統領が…
  3. 2024-12-4

    EU、強制労働製品の市場禁止規制を採択

    11月19日、欧州理事会は強制労働で生産された製品をEU市場での販売や輸出を禁止する規制を採択した…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る