Diligent、取締役会レベルのESGレポーティング・プラットフォームを立ち上げ

 

5月2日、ガバナンス、リスク、コンプライアンス(GRC)SaaSソリューションプロバイダーのDiligentは、ダッシュボードベースの新しいプラットフォーム「Board Reporting for ESG」の提供を開始したことを発表した。本プラットフォームは、経営陣や取締役への報告用に組織のESGデータと態勢を包括的に表示することを目的としている。

本プラットフォームの主な特徴は、企業の持続可能性パフォーマンスとステークホルダーの認識との関係についての洞察を提供するレポートダッシュボード、炭素目標に対する進捗状況、同業他社のベンチマーク開示、スコープ1、2、3排出量に関する情報、業界平均をベンチマークとしたClarity AIとS&P GlobalによるESGスコア、取締役会に提出するためのベストプラクティスとトレーニング資料(ディリジェントの認証、Climate LeadershipとESG Leadershipにアクセスできるもの)である。

DiligentのESG&データインテリジェンス担当マネージングディレクター、Amanda Cartyによると、本プラットフォームの立ち上げは、サステナビリティの専門家が「圧倒的な量の気候データの収集と整理」、「取締役会に明確で説得力のあるストーリーを提示する」という重要課題に対応することを目的としている。

本ソリューションは、同社が2021年に、ESGデータ集約・報告ソフトウェア会社Accuvioの買収と同時に発表した、同社のGRCプラットフォーム上でのESGソフトウェアソリューション「Diligent ESG」の発売を受けたものである。

【参照ページ】
(原文)Diligent Launches Board Reporting for ESG, Providing Directors with Clear and Consistent Insight into Climate Performance amid CSRD and Upcoming SEC Climate Disclosure Requirements
(日本語訳)Diligent、取締役会レベルのESGレポーティング・プラットフォームを立ち上げ

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2025-6-11

    TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2024年にTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-…
  3. 進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    2025-6-6

    進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    サステナビリティ情報開示の高度化が急速に進んでいる。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)…

ピックアップ記事

  1. SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    2025-8-14

    SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    日本企業にとって、2026年から「気候変動対応・開示」は、企業価値を左右する重要な経営課題になるで…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-11

    バークレイズ、サステナブルファイナンスで累計2,200億ドルを達成

    7月29日、英国大手銀行バークレイズは、2025年上半期のサステナビリティ投資家向けプレゼンテーシ…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る