35以上の団体、アニマルフリーを普及するためのイニシアティブ「ICCS」を発足

35 以上の団体、アニマルフリーを普及するためのイニシアティブ「ICCS」を発足

2月8日、35以上の化粧品メーカーおよびサプライヤー、業界団体、動物保護団体は、化粧品の安全性試験に関わるすべての人々にアニマルフリー手法を受け入れ、使用することを目的としたイニシアティブ 「化粧品の安全性に関する国際協力(ICCS)」の発足を発表した。

ICCSは、新しいアニマルフリー安全性評価手法の厳密かつ科学的な評価に資金を提供することで、アニマルフリー化粧品、パーソナルケア製品、成分のイノベーションを支援する。また、これらの評価結果を化粧品や化学品の規制当局と共有し、動物実験を行わない安全性評価手法に対する信頼性を高めるための教育・訓練活動にも資金を提供する。

ICCS は既存の組織と協力し、以下を行う。

  • 動物を用いない安全性評価手法を評価し、さらに発展させ、ヒトの健康および環境保護に対する科学的妥当性を実証
  • 評価活動の結果を規制当局と共有し、世界中で行われている規制受け入れの議論に情報を提供
  • 最新のアニマルフリー安全科学の普及を促進するため、教育・訓練教材を提供

これらの取り組みにより、ICCSは、化粧品製品および成分のイノベーションにおいて、アニマルフリーメソッドをグローバルに実現するために活動している。

化粧品・パーソナルケア業界と動物保護団体は、約40年にわたり、動物を使わない安全性評価手法の開発、評価、活用において最前線に立ってきた。これには、革新的なインシリコおよびインビトロ手法による皮膚刺激性、遺伝毒性、眼刺激性および皮膚感作性に対処するための規制動物実験の代替への多大な貢献が含まれている。

研究と動物を用いない科学的手法が進歩する一方で、多くの政策や規制は依然として動物試験データを要求し、安全性評価に革新的な動物を用いない科学を適用する急速な進歩をまだ取り入れていない。このため、実行可能な代替手段が存在する場合でも、動物実験データが必要とされている。ICCSは、規制当局のニーズを理解し、革新的なアニマルフリーアプローチに基づく健全な科学的ソリューションを提供することで、ギャップを埋めることを目指している。

【参照ページ】
(原文)NEW INTERNATIONAL COLLABORATION ON COSMETICS SAFETY AIMS TO ADVANCE ACCEPTANCE OF ANIMAL-FREE SCIENCE WORLDWIDE
(日本語参考訳)35 以上の団体、アニマルフリーを普及するためのイニシアティブ「ICCS」を発足

関連記事

“ホワイトペーパーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-7-23

    シェルパ、東洋経済新報社とシステム連携契約を締結

    7月23日、シェルパ・アンド・カンパニー株式会社が開発・提供する企業向けESG情報開示支援クラウド…
  2. 2024-7-17

    GRI、新たにCSRD/ESRS開示のためのサポートサービスをリリース

    7月10日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新しいGRI-ES…
  3. 2024-7-17

    JCI、1.5℃目標に整合する2035年目標を政府に求める。216団体が賛同

    7月8日、気候変動イニシアティブ(JCI)は、「1.5度目標と整合する野心的な2035年目標を日本…
ページ上部へ戻る