1月25日、GEAは、北アイルランドのアグリビジネス企業であるCattleEyeと共同で、牛の跛行を迅速に検出・治療する新しいデジタルソリューションを提供すると発表した。本システムは、カメラと牛の運動パターンを分析するソフトウェアで構成されており、各国の販売組織を通じて、世界中のすべてのGEAの顧客が利用可能だ。
跛行は、酪農場でよく見られる問題であり、その影響は広範囲に及ぶ。動物福祉の低下と獣医費用の高騰に加え、跛行を起こした牛は生産性が低下する。さらに、牛の繁殖が難しくなり、二次的な病気のリスクも高まる。蹄の病気とそれに伴う跛行は、乳牛の死亡原因の第3位であり、農場全体にとって大きな経済的リスク要因となっている。GEAの顧客は、人工知能を活用することで、早期に対策を講じることができるようになった。
跛行検知のために、既存の搾乳システムの上に2Dカメラが設置されている。これにより、搾乳パーラーを出ていく牛を確実にとらえ、定期的に記録する。そして、関連するキャトルアイのソフトウェアが、牛の動きのパターンの異常を評価し、システム内でフラグを立てる。このデータは、スマートフォンやタブレット、PCのアプリからいつでもアクセスすることができる。このようにして、差し迫った跛行や既に発生している跛行を自動的に特定し、適切な治療を行うことができる。GEA Farm Technologiesのデジタルソリューション&サービス担当副社長のHolger Siegwarthは、「このシステムは、牛群の蹄の健康状態を監視するための非常に便利で、何よりも時間を節約できる方法です」と述べている。
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(原文)DETECT DISEASE FASTER WITH CAMERA AND ARTIFICIAL INTELLIGENCE