BMW、2022年に車両全体の炭素排出量を9%削減

BMW、2022年に車両全体の炭素排出量を9%削減

1月26日、自動車メーカーのBMWグループは、同社が発表した排出原単位の試算によると、2022年にEUのフリート全体のCO2排出量を9%以上削減した。

同社の試算によると、フリート排出量は1キロメートルあたり105グラムに達し、2021年の115.9グラムを9.4%下回った。
同社は、削減の主な要因は、EVへの販売シフトと、車両効率の向上であるとしている。BMWの完全EVの販売台数は、2022年に2倍以上の21万5,000台を超える。

今回の成果は、BMWが2021年に発表した、ライフサイクルを通じて車両の排出量を大幅に削減し、2030年までに車両1台あたりのCO2排出量を40%削減する、2030年までに世界販売の最低50%をバッテリーEVとするなどの目標を含む、気候変動対策への取り組みの拡充を示すものである。

BMWは、完全EVが2022年の9%弱から2023年には総販売台数の15%に達するという目標を掲げ、短期的にEV販売が大きく伸びるとの見通しを示した。

【参照ページ】
(原文)BMW Group once again reduces CO2 emissions across vehicle fleet in 2022
(日本語参考訳)BMWグループ、2022年に再び全車両のCO2排出量を削減

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る