WEF、リスキリングは世界経済に約1,081兆円のプラスをもたらすと発表

WEF、労働力の再教育により世界経済に約1,081兆円のプラスをもたらすと発表

1月17日、世界経済フォーラム(WEF)のスキル開発イニシアティブ「Reskilling Revolution」は、世界的な人口増加と高齢化、気候危機と地政学的なリスクを背景とした雇用に関する新しい報告書を発表した。「Reskilling Revolution」イニシアティブの下、3億5000万人により良いスキル、仕事、教育が提供され、現在および将来の労働力のスキルは、2030年までに世界経済に最大8.3兆ドル(約1,081兆円)を経済効果をもたらしている。

WEFが2年前に立ち上げた「Reskilling Revolution」イニシアティブは、50人のCEO、25人の大臣、350の組織からなる連合体であり、経済、社会、組織のためにこれらの利益を実現することを約束している。

このイニシアティブは、バーレーン、バングラデシュ、ブラジル、カンボジア、グルジア、ギリシャ、インド、オマーン、パキスタン、南アフリカ、トルコ、アラブ首長国連邦の12カ国の国レベルのアクセラレーターの幅広いネットワークを結集し、デンマーク、フィンランド、シンガポール、スイスからの知識支援を受けている。

このイニシアティブの下、LinkedInとマイクロソフトは、必要不可欠な技術的役割の学習者をさらに1000万人訓練し、認定することを約束している。また、Covid-19の大流行が始まって以来、8000万人がデジタル関連の新しいスキルを習得するのを支援している。iamtheCODEの誓約のもと、2030年までにアフリカと全世界で100万人の女性と少女がコーダーとしての訓練を受けることになっている。

世界経済フォーラムの新しい分析では、アクセンチュアと共同で、2030年までに10の経済圏だけで、グリーンおよびソーシャルセクターに7600万人の追加雇用が必要であることが分かっている。オーストラリア、ブラジル、中国、ドイツ、インド、日本、南アフリカ、スペイン、英国、米国である。

【参照ページ】
(原文)The Reskilling Revolution: 350 Million People Reached with Future-Ready Skills, Education and Jobs
(日本語参考訳)レスキリングレボリューション。3億5,000万人の人々に、将来を見据えたスキル、教育、雇用を提供

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-15

    ESGフロントライン:移行計画の“実行力”が企業価値を左右する時代へ

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  2. 2025-7-15

    ESRS開示項目66%削減案へEFRAGが草案公表。ダブルマテリアリティ評価も負担軽減

    7月、欧州のサステナビリティ報告基準を策定する欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)は、欧州サステ…
  3. ISSB×SASBスタンダード改訂:実務対応の整理とステップガイド

    2025-7-11

    ISSB×SASBスタンダード改訂:実務対応の整理とステップガイド

    2025年7月に公表されたSASBスタンダードの改訂案は、IFRS S2の産業別ガイダンスと連動す…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る