MathWorks、再生可能エネルギー取引でスコープ2排出量を100%削減

1月12日、コンピュータソフトウェア会社のMathWorksは、Enel North Americaと新たに締結した12年間の契約により、スコープ2排出量(購入電力、熱、冷却による排出量)の100%を風力発電で対応できるようになることを発表した。

新しい仮想購入電力契約(VPPA)のもと、MathWorksは、オクラホマ州エリス郡にあるエネルの25マイルクリーク風力発電プロジェクトから、年間約5万メガワット時(MWh)の風力発電と関連再生可能エネルギー証書(RECs)を購入する予定である。

MathWorksは、本契約により、今年カーボンニュートラルを達成することができると述べている。同社は、再生可能エネルギーの採用、建物の効率化、二酸化炭素除去プロジェクトの支援、EV充電器の社内設置、従業員向けの無料自転車シェアプログラムへの出資、リサイクルや森林再生プログラムへの参加など、二酸化炭素排出量を減らすために行ってきた一連の取り組みについて紹介した。

Enelの25マイル・クリーク風力発電プロジェクトは、Enelにとってオクラホマ州で12番目の風力発電所であり、年間1,100GWh以上の発電量が期待される。同社は、本プロジェクトが、2025年末までに米国とカナダで新たに5GWの公益事業規模の再生可能エネルギー発電・貯蔵能力を追加する戦略に貢献するとしている。

【参照ページ】
(原文)MathWorks Teams Up with Enel to Address All US Scope 2 Emissions Using Wind Power
(日本語参考訳)MathWorks、再エネ取引でスコープ2排出量を100%削減

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-10-28

    【PR】11/20 オフライン特別イベント 『SSBJ基準対応に向けたギャップ分析と改善アプローチを徹底解剖』

    「ESG Journal Cafe」は、「ESG Journal Japan」が主催する会…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. SSBJ公開草案:気候変動開示の準備状況を確認!簡易チェックで早期対応を

    2024-11-5

    SSBJ公開草案:気候変動開示の準備状況を確認!簡易チェックで早期対応を

    SSBJ公開草案が2024年3月に公開され、2025年3月に最終化される予定であり、2025年4月…
  2. 2024-11-5

    EU、排出権取引収益48億ユーロを活用しネットゼロ実現へ

    10月23日、欧州委員会は、EUの気候目標達成を推進するため、48億ユーロを85のネット・ゼロプロ…
  3. カーボンクレジットはスコープ3の削減に有効か?VCMI「Scope3 Flexibility Claim」を読み解く

    2024-10-30

    カーボンクレジットはスコープ3の削減に有効か?VCMI「Scope3 Flexibility Claim」を読み解く

    企業がネットゼロを実現するためには、自社だけでなくサプライチェーン全体を通じたスコープ3排出量の把…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る