ダノン、プラスチック使用で提訴

ダノン、プラスチック使用で提訴

1月9日、ClientEarth、Surfrider Foundation Europe、Zero Waste Franceなどの環境保護・法的キャンペーン団体グループは、フランスに拠点を置く食品・飲料メーカーのダノンに、プラスチック使用への対応と、同社のプラスチックフットプリントによる環境影響の透明性を求める訴訟を提起したことを発表した。

ClientEarthによると、ダノンは世界の企業によるプラスチック汚染トップ10に入り、2021年にはエビアン、ボルヴィック、アクティビアなどのブランドの包装に75万トン以上のプラスチックを使用した。トップ10には他に、コカ・コーラ、ペプシコ、ネスレ、ユニリーバ、モンデリーズ、マース、プロクター&ギャンブル、フィリップ・モリス・インターナショナル、フェレロ・グループなどが名を連ねている。

本声明の中で、各グループは、ダノンがフランスの「警戒義務」法に基づくプラスチックフットプリントを削減する義務を果たしていないとしている。同法律は、大企業に対して、環境や人権に与える事業上の影響を評価し、防止するための警戒計画を策定することを求めている。

本団体は、ネスレ・フランス、ダノン、マクドナルド・フランス、カルフールなど、フランスで事業を展開する食品会社数社に対してキャンペーンを行い、計画をフランスの法律に合わせるよう警告した。ダノンは本キャンペーンに対応したものの、各団体は “対応が不十分であり、要求に十分に応えられなかった “と述べている。

【参照ページ】
(参考記事)French Food Giant Danone Sued Over Plastic Use Under Landmark Law

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成しています。今後の動向により内容は随時更新され…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-24

    GHGプロトコル、企業排出報告の信頼性向上へ―新たな公開協議を実施

    10月20日、温室効果ガス(GHG)排出会計の国際基準を策定するGHGプロトコルは、Scope2基…
  2. <最新>SBTi FLAGの概要とガイダンスの改訂ポイント

    2025-10-20

    <最新>SBTi FLAGの概要とガイダンスの改訂ポイント

    2025年10月に、SBTi(Science Based Targets initiative)は…
  3. 【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    2025-10-15

    【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る