MSCI、生物多様性と森林破壊のリスクを抱える企業を特定するツールを提供開始

MSCI、生物多様性と森林破壊のリスクを抱える企業を特定するツールを提供開始

12月14日、投資データおよびリサーチプロバイダーであるMSCIは、投資家が生物多様性の損失や森林破壊を助長するリスクのある企業を特定し選別することを支援するための新しいツール群を開始する計画を発表した。

本ツールは、健全な森林、森林破壊の前線、種の豊富な地域など、生物多様性の関連性が高い地域に物理的資産を有する企業を特定することを可能にする「MSCI生物多様性配慮地域スクリーニングメトリクス」と、直接またはサプライチェーンを通じて森林破壊に貢献している企業を特定する「MSCI森林破壊スクリーニングメトリクス」から成り、2023年初頭に投資家に提供することを目指している。

同社によると、本ツールは、何千ものESGと気候に関するデータを組み合わせ、MSCI独自のジオロケーションデータと重なることで、企業の事業をピンポイントで特定するのに役立つという。

MSCIは、2030年までに生物多様性と世界の自然資本を保護するための具体的な目標を定めた枠組みを提供するモントリオールでの第15回締約国会議(COP15)の開催中に、本発表を行った。

【参照ページ】
MSCI to launch tools to help investors assess biodiversity, deforestation risk in portfolios

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