ビール大手Diageo、水素を利用した炉で製造した「ネット・ゼロ」ガラスボトルを採用

ビール大手Diageo、水素を利用した炉で製造した「ネット・ゼロ」ガラスボトルを採用

12月13日、世界的な蒸留酒・ビールメーカーDiageoは、ガラスメーカーEncircと新たに提携し、ネット・ゼロのガラス瓶生産に向けた水素供給炉を建設すると発表した。

Diageoは、2030年までに本設備で年間最大2億本のボトルを生産し、スミノフ、キャプテン・モーガン、ゴードン、タンカレーなどのブランドでの使用を目指す。同社は、今回の合意は、2030年までにサプライチェーン全体の二酸化炭素排出量を削減するという目標を含む、同社のサステナビリティ戦略「ソサエティ2030」に貢献するものである。

新しいパートナーシップのもと、Encircは英国チェシャー州にあるエルトン工場に、ゼロカーボン電力と水素による新しい加熱炉を建設する。

本加熱炉は、グリーン電力と低炭素水素の両方を使用することにより、全体の炭素排出量を90%削減できる見込み。残りの排出量に対しては炭素回収技術を使用し、2030年までに相殺するという。

同炉は、2027年までにフル稼働する予定である。炉に使用する水素は、英国政府の産業用脱炭素化プロジェクト「HyNet」のパートナーであるVertex Hydrogenが提供する。

【参照ページ】
(原文)Encirc and Diageo announce hydrogen powered furnace to change the face of UK glass manufacturing industry
(日本語参考訳)ビール大手Diageo、水素を利用した炉で製造した「ネット・ゼロ」ガラスボトルを採用

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