Action Speaks Louder、Canonに対するネガティブキャンペーンを開始

12月6日、Action Speaks Louderは、Canonが気候変動対策を妨げているとするネガティブキャンペーンを開始。それに対しCanonのシンクタンクは、気候科学に関する虚偽の情報を広め、化石燃料を推進し、日本でのクリーンエネルギーへの移行を遅らせることを目的としており、その活動範囲は、国際的なメディアから学校の子どもたち、政府の政策決定機関に至るまで、あらゆるところに及んでいると批判した。

CanonのCEO兼会長であり、キヤノングローバル戦略研究所(CIGS)の監事である御手洗氏とCanon経営陣は、まず第一に、気候変動の科学を否定するCIGSの研究理事の出版物が販売停止になるまで、CIGSへの支援を取りやめなければならないとした。また、このシンクタンクの反科学的かつ化石燃料推進的な見解を決して支持しないこと、そして、こうした極端な見解のプラットフォームとして自社ブランドを利用させたガバナンスの失敗を公に検証するとの声明を発表しなければならない。

さらに、Canonは以下を行う必要があるとした。

  • 2030 年に 2010 年比で少なくとも約 45%削減(オフセットを除く)の絶対量削減目標を確約すること。
  • 2030 年までに 60%以上の再生可能エネルギーによる 100%発電を約束し、キャプティブおよび PPA を確保すること。
  • 特に日本における1.5℃関連の主要な規制や再生可能エネルギー政策への積極的な関与を含む、1.5℃に沿った気候政策への関与計画を策定し、実施すること。

【参照ページ】
(原文)Canon cutting its climate targets, a new study shows, while its think tank busy at spreading denial and conspiracy theories
(日本語参考訳)キヤノンが気候変動に関する目標を削減する一方で、シンクタンクは否定と陰謀論を広めることに忙しくしていることが、新しい研究で明らかになった。

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-18

    オーストラリア裁判所、グリーンウォッシュ訴訟でバンガードに有罪判決

    3月28日、オーストラリアの連邦裁判所は、バンガード・インベストメンツ・オーストラリアが、同社のE…
  2. 上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    2024-4-15

    上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    4月に発表した、投資データ・リサーチプロバイダーであるMSCIの新しいレポートによると、世界の上場…
  3. SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    2024-4-15

    SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    4月9日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)は、企業の環境持続可能な行動を気候変…

アーカイブ

ページ上部へ戻る