Net-Zero Banking Alliance、第1回進捗報告書を発行

Net-Zero Banking Alliance第1回進捗報告書:50%以上が中間的な脱炭素化目標を設定し、大きな成果

11 月 9 日、 COP27 のファイナンス・デーで、Net-Zero Banking Allianceは最初の進捗報告書を発表した。同報告書は、60以上の加盟銀行による2030年の脱炭素化中間目標を詳述している。また、ネット・ゼロ移行を加速させるために、予測・実現可能な政策環境の構築という本組織のビジョンも共有している。

本報告書では、組織創設期の加盟機関のコミットメントの実現度が評価されている。2022年10月末までに目標を公表する予定であった43行の大半(90%)が公表し、さらに19行が1年半の期限を大幅に前倒しして最初の目標を設定、実施した。報告書では、脱炭素化への取り組みが、発電、石油・ガス、石炭という排出量の多い部門に集中していることが示されている。

わずか1年半の間に、組織の規模は3倍近くになった。創設期の43機関から、現在では41カ国122機関に増加し、世界の銀行資産の40%を占めている。組織のコミットメントステートメントと、それに付随する「銀行の気候目標設定に関するガイドライン」によると、金融機関は本組織に加盟してから18ヶ月以内に、最初の中間的な脱炭素化目標を策定し、宣言する必要がある。

本報告書によると、脱炭素化目標は、GHG排出量、GHG原単位、ポートフォリオにおける財務的エクスポージャーに基づき、加盟機関の事業分野を優先すべきだという。また、信頼できる科学的根拠に基づく気候シナリオによって指定された、ノー/ローオーバーシュート1.5℃移行経路に沿い、2030年までに達成されなければならない。

本報告書では、本組織が加盟機関の目標設定と実施努力を支援する取り組みについても詳述している。これには、2022年7月の「ガイドラインに関するサポートノート」、2022年10月の「移行ファイナンスガイド」の出版が含まれる。これらの出版物を通じて、組織は加盟機関の脱炭素化を支援し、加速させる。

また、ネット・ゼロ移行を加速するために予測・実現可能な政策環境を作るという組織のビジョンも共有している。COP27に世界中のリーダーや専門家が集まる中、本組織は、パリ協定の1.5℃目標にコミットする上で、各国政府が指導的役割を果たすよう要請した。

【参照ページ】
(原文)Net-Zero Banking Alliance first progress report: significant achievement with over 50% setting intermediate decarbonisation targets
(日本語訳)Net-Zero Banking Alliance第1回進捗報告書:50%以上が中間的な脱炭素化目標を設定し、大きな成果

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