石油大手Chevron、水素・アンモニア製造施設開発でAir Liquideなどと共同研究

10月19日、米国石油大手Chevronは、フランス産業ガス大手Air Liquide、米国科学大手LyondellBasell、ドイツエネルギー大手Uniperと、米国メキシコ湾岸における水素およびアンモニア製造施設の開発に向けた共同研究を行うと発表した。

本施設は、同地域における産業の脱炭素化およびモビリティ用途をサポートし、クリーンなアンモニアの輸出を拡大することで、低炭素電力の供給増加に貢献する。

水素・アンモニアは、燃焼しても二酸化炭素を排出しないことから、脱炭素化に向けたエネルギーとして注目されている。Chevronなどのコンソーシアムは、共同研究を通じて、アンモニア・石油化学・電力プラントやモビリティ市場などに対して、再生可能エネルギーを利用して製造するグリーン水素や、天然ガスを基にCO2の回収・貯留(CCS)を活用して生産されるブルー水素の供給可能性のアセスメントを行うとしている。

開発が進めば、パイプライン・インフラを含むメキシコ湾岸地域の利点を活用し、より低炭素で再生可能な水素を地域の産業クラスターに供給できる。同様に、アンモニアインフラは、欧州とアジア太平洋地域の両方への輸出をサポートする。

【参照ページ】
(原文)Air Liquide, Chevron, LyondellBasell, and Uniper to pursue lower carbon hydrogen and ammonia project along the U.S. Gulf Coast
(日本語訳)石油大手Chevron、水素・アンモニア製造施設開発でAir Liquideなどと共同研究

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025年・COP30開幕!サステナビリティ経営・実務における注目テーマ整理/実務への影響解説

    2025-11-11

    2025年・COP30開幕!サステナビリティ経営・実務における注目テーマ整理/実務への影響解説

    11月10日から21日まで、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の第30回締約国会議(COP30)…
  2. 【PR】11/27   CSAを通じたESG活動の進化 ~評価視点と企業価値向上の実践アプローチ

    2025-11-11

    【PR】11/27 CSAを通じたESG活動の進化 ~評価視点と企業価値向上の実践アプローチ

    S&Pグローバル x ANAホールディングス 対談 概要 テーマ:C…
  3. 2025-11-6

    CDPとTNFD、2025年質問票の対応マッピングを公開

    10月22日、CDPとTNFDは、CDP 2025年版企業質問票とTNFD開示推奨項目・指標との対…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る