ApolloとOak Hill、プライベートクレジット市場向けのESG情報開示イニシアティブを開始

ApolloとOak Hill、プライベートクレジット市場向けのESG情報開示イニシアティブを開始

11月8日、オルタナティブ資産運用会社のグループは、プライベートクレジット市場におけるESG開示の標準フォーマットを提供することを目的とした新しいツール、ESG Integrated Disclosure Project (ESG IDP) テンプレートを立ち上げたことを発表した。

本取り組みは、Apollo Global ManagementやOak Hill Advisorsなどのパートナーによって設立され、オルタナティブ投資管理協会のプライベートクレジット関連団体であるオルタナティブ・クレジット・カウンシル(ACC)、ローンシンジケーション&トレーディング協会(LSTA)、国連の支援する責任投資原則(PRI)が主導している。

ESG IDPによると、新しいテンプレートは、ESG関連開示の標準フォーマットを提供することにより、クレジット投資家のみならず、民間企業の透明性と一貫性を高めることを目的としている。本取り組みの主な目的の1つは、金融機関が要求するESG関連データを、中小企業を含む様々な規模の企業が現実的に提供できるようにすることである。

テンプレートには、標準化された報告ツールと、貸し手のESGへの期待に関する借り手へのガイドの両方が含まれている。報告ツールには、借り手の事業に関するESGの基本的な評価を提供する一般的で業界にとらわれない質問と、SASBの基準から引用された業界固有の質問が含まれている。

また、本ツールは、投資家がポートフォリオの業界固有のESGリスクを特定・評価するのに役立つ情報開示の一貫性を向上させ、借り手が貸し手に最も関連するESG指標についてより確実性を高め、特定の情報開示に集中できるようにするなど、民間クレジット市場の関係者に一連のメリットを提供することを目的としている。

【参照ページ】
Alternative Credit Managers Launch ESG Integrated Disclosure Tool

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