Citi、顧客の預金をサステナブル・ファイナンスやESG投資に割り当てるソリューションを開始

5月25日、Citi(以下、シティ)は、顧客が余剰資金をサステナビリティの目標に沿って投資できるようにすることを目的とした新預金ソリューション、サステナブル定期預金(TD)およびサステナブル最低満期定期預金(MMTD)の開始を発表した。

当預金は、現在、英国、アイルランド、アブダビで提供されており、その資金は、シティのサステナブルファイナンスのフレームワークの基準に沿って、グリーンまたはソーシャルファイナンスプロジェクトのポートフォリオの資産に割り当てられ、競争力のある利回りが実現される。

新ソリューションの資金は、再生可能エネルギー、持続可能な交通、グリーンビルディングなどのグリーンプロジェクトや、新興市場における水、衛生、デジタル接続、ヘルスケア、教育、低価格住宅へのアクセス拡大、および米国における低価格住宅プロジェクトなどの社会的プロジェクトに融資される。

今回の新サービスは、シティが顧客の持続可能性の目標や取り組みを支援するために導入した一連のソリューションの最新版となる。シティは4月に、調達資金が持続可能性に焦点を当てた目的に使用される場合、有利な価格設定でサステナブル貿易・運転資本ローン(T&WCローン)の提供を開始すると発表し、最近、持続可能性と連動したサプライチェーンファイナンスプログラムを展開した。シティは、2030年までに1兆ドル(約127兆円)のサステナブル・ファイナンス活動の拡大を約束している。

【関連記事】Citi、2021年のサステナブル・ファイナンス活動を2倍以上に拡大

【参照ページ】
(原文)Citi Launches New Deposit Solutions to Support Clients’ Sustainability Agenda
(日本語訳)Citi、顧客の預金をサステナブル・ファイナンスやESG投資に割り当てるソリューションを開始

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