National Grid、歴史的な脱化石燃料計画を発表

4月19日、National Gridは増大する気候変動の脅威に対応するために、より安価で信頼できるクリーンエネルギーの未来への道筋を打ち出した。ナショナル・グリッドのクリーン・エネルギー・ビジョンでは、ガスネットワークから化石燃料を排除し、再生可能天然ガス(RNG)とグリーン水素に置き換えるとともに、エネルギー効率を最大化し、顧客が希望する場合には対象地域での暖房の電化を支援する。

目標とする電化やエネルギー効率の向上と組み合わせることで、100%化石燃料を使用しないガスネットワークは、ニューヨーク州およびマサチューセッツ州の2,000万人以上に、より安価で信頼性の高いクリーンエネルギーの未来を提供する。National Gridの化石燃料を使用しないビジョンは、ネット・ゼロ・エネルギーの未来を実現し、当社が事業を展開する各州の気候目標を達成するだけでなく、クリーン・エネルギーへの移行においてどの顧客やコミュニティも取り残されないよう、手頃な価格のクリーン・エネルギーの選択肢をさらに提供する。

National Gridの脱化石燃料およびネット・ゼロのビジョンは、脱炭素化のための明確なロードマップを作成し、イギリスの北東部の寒冷な気候でいかにクリーンかつ安価に、そして確実に家庭やビジネスを暖めるかという最も困難な問題に対処する。本発表は、National GridがRWEとの合弁事業でニューヨーク湾における洋上風力発電のリース権を獲得したことや、米国で最初の水素を家庭に混合するグリーン水素プロジェクトの1つであるHyGridを発表したことに伴うものである。

【参照ページ】 
(原文)National Grid Announces Historic Fossil-Free Plan, Launching Bold Clean Energy Vision for Massachusetts and New York
(日本語訳)マサチューセッツ州とイタリア州に大胆なクリーンエネルギービジョンを提供

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2025-6-11

    TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2024年にTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-…
  3. 進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    2025-6-6

    進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    サステナビリティ情報開示の高度化が急速に進んでいる。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)…

ピックアップ記事

  1. SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    2025-8-14

    SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    日本企業にとって、2026年から「気候変動対応・開示」は、企業価値を左右する重要な経営課題になるで…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-11

    バークレイズ、サステナブルファイナンスで累計2,200億ドルを達成

    7月29日、英国大手銀行バークレイズは、2025年上半期のサステナビリティ投資家向けプレゼンテーシ…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る