CitiとStanChart、資金使途とサステナビリティの両基準を適用したインパクト・ローンをアレンジ

CitiとStanChart、資金使途とサステナビリティの両基準を適用したインパクト・ローンをアレンジ

2月21日、持続可能なインフラ投資家であるActisは、最新のエネルギーファンドである Actis Energy 5 向けに、12億ドル(約1,400億円)の「ハイブリッド」インパクトリンク型リボルビングクレジットの確保を発表した。 本クレジットは、投資可能なプロジェクト基準と、ESGパフォーマンス目標達成のインセンティブという、サステナビリティラベル型商品とサステナビリティリンクボンドの両方の側面を含んでいる。

グローバルな金融サービス企業のCitiと国際的な銀行・金融サービス企業のStanChartは、この取引において主幹事と共同サステナビリティ・コーディネーターを務めた。

The Actis Energy 5 fundは、60億ドルのファンドレイズでクローズした。同ファンドの投資戦略は、国連の持続可能な開発目標(UNSDG)7「安価でクリーンなエネルギー」に貢献する持続可能なインフラプロジェクトを対象とする。

この新ファンドは、ファンドが資金を提供できるプロジェクトの適格性基準「ユースオブプロシード形式」と、Actisのインパクトスコア(AIS)手法で評価するマージン調整メカニズム「サステナビリティ連動形式」の両方を初めて組み合わせた。AISは、投資のインパクトを国連社会開発目標(UNSDGs)と整合させるべく、投資のライフサイクルを通じてインパクトの成果を確認する。

【参照ページ】
(原文)Actis secures $1.2bn impact-linked financing for latest energy fund
(日本語訳)CitiとStanChart、資金使途とサステナビリティの両基準でActisに初のインパクト・ローンをアレンジ

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-11-6

    CDPとTNFD、2025年質問票の対応マッピングを公開

    10月22日、CDPとTNFDは、CDP 2025年版企業質問票とTNFD開示推奨項目・指標との対…
  2. TNFD・自然移行計画の5つの構成要素と先行事例/実践例の紹介

    2025-11-5

    TNFD・自然移行計画の5つの構成要素と先行事例/実践例の紹介

    ※2025年11月4日公開済みの記事にTNFDが発行した「Nature in transition…
  3. 2025-10-29

    イベントレポート サステナビリティ経営フォーラム2025

    『本質に迫る対話とデータ活用 ~信頼を築く情報開示と戦略の再構築~』 ESG Journal…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る