2月14日、エネルギー企業のマラソン・ペトロリアムは、気候変動目標を拡大し、同社製品の使用に伴うスコープ3の排出(同社が直接管理できない排出)を含めることを発表した。
スコープ3の排出量は、石油・ガス会社が気候変動に与える影響の大部分を占めている。マラソン社は、昨年の年次報告書「気候関連シナリオの展望」で初めてスコープ3の排出量を報告し、2020年のスコープ3「販売製品の使用」の排出量が3億5,200万トンであるのに対し、スコープ1と2を合わせたCO2eは3,100万トンであることを明らかにした。
マラソン社の現在の排出量目標には、2014年を基準にスコープ1と2の排出強度の2030年までの30%削減という目標が含まれている。今回の目標では、同社の製油所で製造する製品について、スコープ3(販売製品の使用)の温室効果ガス(GHG)の絶対量を2030年までに2019年比で15%削減を追加した。
加えて、マラソンが設立した多角的リミテッド・パートナーシップであるMPLXは、天然ガスの収集・処理事業から排出されるメタンガスの強度を2016年比で75%削減するという新たな2030年目標を発表した。MPLXは、中流域のエネルギーインフラおよび物流資産を所有・運営し、燃料の流通サービスを提供している。
【参照ページ】
(原文)Marathon Petroleum Corp. Establishes 2030 Target to Reduce Absolute Scope 3 Greenhouse Gas Emissions
(日本語訳)マラソン・ペトロリアム、スコープ3の排出量削減目標を発表。気候変動の目標を拡大