世界最大級の年金基金であるカナダ年金基金の資産運用会社であるCPPインベストメンツは、2050年までにすべてのポートフォリオと運用においてネット・ゼロを達成するという目標を含む、一連の新しい気候関連の目標を発表した。
CPPインベストメンツは、新しいコミットメントを達成するために投資マネージャーが取る戦略と行動をまとめたポジションペーパーの中で、ポートフォリオをネット・ゼロにするという取り組みは年金基金の拠出者と受益者にとって最善の利益になると述べている。
ポジションペーパーには、CPPインベストメンツがネット・ゼロを達成するために計画している一連のコミットメントとアクションが含まれている。これには、積極的な投資とエンゲージメントアプローチの追求やポートフォリオ企業の気候変動戦略の評価、カーボンニュートラルの取り組みの支援、企業へのエンゲージメントと議決権の行使などが含まれている。同社は企業に実行可能な移行戦略の策定を促すことを目指しており、中長期的に排出量を削減し、収益性の高い移行を行うことで価値を創造する企業を支援する。
CPPインベストメンツは、この取り組みの一環として、2023年までに社内業務のカーボンニュートラル化達成やグリーン資産およびトランジション資産への投資額の2030年までの倍増を発表した。
【参照ページ】
(原文)Investing in the path to net zero
(日本語訳)CPPインベストメンツ、積極的な投資戦略でネット・ゼロ・ポートフォリオの実現にコミット