GMとLGエナジー、ミシガン州に約3,000億円のEV用バッテリー工場を建設

GMとLGエナジー、ミシガン州に約3,000億円のEV用バッテリー工場を建設

GM(ゼネラル・モーターズ)とLGエナジー・ソリューション社のバッテリーセル合弁会社であるウルティウム・セルズ社は、26億ドル(約3,000億円)を投じてミシガン州ランシングに280万平方フィートのバッテリーセル製造工場の建設を発表した。この施設は、同社にとって米国で3番目の電池工場となる。

本工場は、50ギガワット時の電池容量を予定しており、2035年までに新型小型車のテールパイプ排出量をゼロにするというGMの目標を含むGMのオール電化ビジョンをサポートする。GMは昨年、2020年から2025年までに350億ドルのEVおよびAV投資を行う計画を発表した。

GMのEV開発は、量販車から高性能車まですべての構成要素を提供するウルティウム・バッテリー・プラットフォームに重点をおいている。このプラットフォームでは大判のパウチ型セルを採用しており、電池パック内で縦または横に積み重ねることができるため、車両デザインごとに蓄電量やレイアウトを最適化することが可能だ。10年半ばに発売予定の第2世代のウルティウム化学製品は、現在の化学製品の半分以下のコストで2倍のエネルギー密度を実現すると予測されている。

GMによると、2024年後半に開設予定の新工場は、ミシガン州のオリオン・アセンブリーをはじめとするGMのEV組立工場に電池セルを供給する予定だ。

【参照ページ】
(原文)GM and LG Energy Solution Investing $2.6 Billion to Build 3rd Ultium Cells Manufacturing Plant in Lansing
(日本語訳)GMとLGエナジー、ミシガン州に約3,000億円のEV用バッテリー工場を建設

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  2. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…
  3. 2025-9-12

    カリフォルニア州、気候関連財務リスク報告の指針を公表

    9月2日、カリフォルニア大気資源局(CARB)は「気候関連財務リスク開示ドラフト・チェックリスト」…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る