
9月30日、経済産業省は低炭素水素等供給等事業計画を認定した。計画番号は「2025低炭素水素等第1号-1」で、豊田通商、ユーラスエナジーホールディングス、岩谷産業、愛知製鋼の4社が参画する。
計画の概要によれば、豊田通商・ユーラス・岩谷産業の3社が設立する製造SPCが、陸上風力発電所で得られる電力を活用し、愛知製鋼知多工場において電解によって低炭素水素を製造する。生産された水素は同工場で特殊鋼の製造に利用される。
供給量は年間1,600トンを見込み、実施期間は2030年8月から2055年7月までの25年間に及ぶ。併せて、助成金の交付を求めている。今回の認定は水素を対象としたものであり、サステナビリティの観点からも注目される。
本計画は風力発電と水素製造を直結させる点に特徴があり、再生可能エネルギーと製造業を結ぶモデルケースと位置付けられる。
(原文)低炭素水素等供給等事業計画の概要