5月30日、NTTドコモは携帯電話基地局に自家消費型の水力発電を活用する実証実験を開始すると発表した。
実証実験では、熊本県立大学の島谷幸宏特別教授が開発したJet水車と水力発電システムを用いて、基地局周辺の農業用水路などの水から発電し、電気の基地局での活用をめざし、検証を行う。同社は以前より太陽光発電システムや大容量蓄電池を導入したグリーン基地局を整備し、2023年度末時点で286局の運用を行っていた。実証実験では、太陽光パネルの設置が難しい基地局での新たな再生可能エネルギーの活用をめざしている。
水力発電システムでは、河川や農業用水路などの水から発電した電力を、基地局で使用できる規格の電力に変換を行う。電流や電圧、出力といった電力データや、水の流量・水圧などの水力データを取得し、ドコモが開発する基地局電力の監視制御を担うエネルギー・マネジメント・システム基盤(EMS基盤)に各データの送信を行う。EMS基盤では、水力発電システムから送信されたデータをもとに、発電量やCO₂の可視化を行うとしている。
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(原文)国内初、基地局に自家消費型水力発電を活用する実証実験を開始