NTTドコモ、携帯電話基地局に水力発電を活用する実証実験開始

5月30日、NTTドコモは携帯電話基地局に自家消費型の水力発電を活用する実証実験を開始すると発表した。

実証実験では、熊本県立大学の島谷幸宏特別教授が開発したJet水車と水力発電システムを用いて、基地局周辺の農業用水路などの水から発電し、電気の基地局での活用をめざし、検証を行う。同社は以前より太陽光発電システムや大容量蓄電池を導入したグリーン基地局を整備し、2023年度末時点で286局の運用を行っていた。実証実験では、太陽光パネルの設置が難しい基地局での新たな再生可能エネルギーの活用をめざしている。

水力発電システムでは、河川や農業用水路などの水から発電した電力を、基地局で使用できる規格の電力に変換を行う。電流や電圧、出力といった電力データや、水の流量・水圧などの水力データを取得し、ドコモが開発する基地局電力の監視制御を担うエネルギー・マネジメント・システム基盤(EMS基盤)に各データの送信を行う。EMS基盤では、水力発電システムから送信されたデータをもとに、発電量やCO₂の可視化を行うとしている。

【参照ページ】
(原文)国内初、基地局に自家消費型水力発電を活用する実証実験を開始

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. 2025-7-1

    カナダ年金基金、2030年までに4,000億ドルの気候投資

    6月19日、カナダの大手機関投資家であるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は、2050年ネットゼロ…
  3. 2025-7-1

    GRI、サステナビリティ報告のデジタル化を促進する新「サステナビリティ・タクソノミー」を発表

    6月19日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新たに「GRI S…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る