アサヒビール、飲酒量削減の取り組みでファンデリーと協働

3月25日、アサヒグループホールディングス傘下のアサヒビールは、医療機関ネットワークを保有するファンデリーと協業し、多量飲酒者の削減に取り組むことを発表した。3月26日からファンデリーがサポートする医療機関でノンアルコール飲料を活用した飲酒量コントロールの提案を開始する。

アサヒビールと筑波大学の共同研究により「飲酒量が多い人にノンアルコール飲料を提供することで飲酒量が減少する」ことが実証されている。今回、医療従事者が生活習慣病のリスクを高める量の飲酒者に対して保健指導を実施する際、筑波大学との共同研究結果の内容を伝えるとともに、ノンアルコール飲料を配布することで、飲酒量コントロールの提案を実施する。対象は年間約52万人を見込む。

アサヒビールと筑波大学は、不適切な飲酒の課題解決に向けて2022年から共同研究を実施。2月には、厚生労働省が飲酒に伴うリスクに関する知識の普及の推進を図るため、「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を公表した。日本国内での多量飲酒者は約1,200万人と推計される。今回の取り組みに加え、飲酒量を可視化するサービス「飲酒量レコーディング」の展開拡大、適正飲酒セミナーの実施など、企業・大学・医療機関との連携も強めていく。

【参照ページ】
ノンアルコール飲料を活用した飲酒量コントロールの提案 ファンデリーがサポートする医療機関で3月26日から開始 産学医連携で不適切飲酒削減の取り組みを強化

関連記事

“ランキングのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-12-11

    ユニリーバがNufarmとサステナブルなオイルの生産を加速

    11月26日、ユニリーバはオーストラリアの化学メーカーであるNufarmとのパートナーシップを発表…
  2. SSBJ基準案へのFAQ解説:サステナビリティ開示準備ガイド

    2024-12-10

    SSBJ基準案へのFAQ解説:サステナビリティ開示準備ガイド

    SSBJが新基準案を発表し(2024年3月)、企業のサステナビリティに関連する情報開示の制度化が進…
  3. 2024-12-6

    金融庁、「記述情報の開示の好事例集2024(第1弾)」を発表:サステナビリティに関する開示を強化

    11月8日、金融庁は「記述情報の開示の好事例集2024(第1弾)」を公表した。本事例集は、企業がサ…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る