住友化学、GXの視点に立ち肥料事業を再編

住友化学、GXの視点に立ち肥料事業を再編

2月3日、住友化学は、肥料事業の再編の一環として、愛媛工場(愛媛県新居浜市)にある化成肥料の製造設備を2024 年9月末をめどに停止することを発表した。

住友化学は、気候変動への対応に加えて生態系保全や人々の健康促進などを含めた広義のグリーントランスフォーメーション(GX)の視点に立ち、事業ポートフォリオの変革を推進している。肥料事業においては、事業の継続に向けた構造転換を目指し、品目展開の見直しに着手した。

化成肥料については、成熟化した国内市場環境や昨今の原料価格高騰など厳しい事業環境に対して、これまでコストの合理化などに努めてきたが、製造設備が高経年化し、更新費用が増加するなど、中長期にわたって安定的に収益を確保することは困難との判断に至り、製造を停止することとした。なお、被覆肥料、液体肥料、硫安、硝安については愛媛工場での製造を継続していく。

住友化学は、総合化学企業としての強みを活かした革新的なソリューションの提供に取り組んでおり、肥料事業においては分解性被覆肥料技術やバイオスティミュラントなどを含む機能性液体肥料などの開発、提供を通じて、引き続き安全・安心な農業に貢献する。

【参照ページ】
(原文)肥料事業の再編について

関連記事

“ランキングのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. TNFD開示の準備は万全?2025年の開示ポイントと追加対応を徹底解説

    2025-3-19

    TNFD開示の準備は万全?2025年の開示ポイントと追加対応を徹底解説(再掲)

    ※本記事は、2025年2月に発行した記事に「自然移行計画」の概要を追記・編集し再掲したものです。 …
  2. GXの全貌と実務への影響~企業が今取り組むべき脱炭素戦略

    2025-3-18

    GXと実務への影響~企業が今取り組むべき脱炭素戦略

    GX(グリーントランスフォーメーション)は、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた日本政府の…
  3. 2025-3-17

    環境省、自然再生基本方針変更の閣議決定を発表

    2月28日、自然再生推進法第7条第3項に基づき、自然再生基本方針の変更が閣議決定された。また、令和…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る