アサヒ、米スタートアップにマイノリティ出資

アサヒ、米スタートアップにマイノリティ出資

12月8日、アサヒグループホールディングス株式会社は、米国サンフランシスコに投資運用会社Asahi Group Beverages & Innovation, LLCを設立し、スタートアップ投資ファンドAsahi Group Beverages & Innovation Fundの運営を2023年1月から開始する。米国のスタートアップ企業にマイノリティ出資することで、アサヒグループ中長期経営方針で掲げた目指す事業ポートフォリオである、ビールを中心とした既存事業の基盤を活かした新規領域での成長を目指す。

スタートアップ投資ファンドAsahi Group Beverages & Innovation Fundは、低アルコール飲料やノンアルコールビールテイスト飲料、成人向け清涼飲料など、将来大きく成長する可能性のある魅力的なブランドや、新たな販売手法や製造手法に繋がるテクノロジーを持った米国のスタートアップ企業にマイノリティ出資を行う。米国のアルコールを含む飲料市場は、ハードセルツァーやエナジードリンクが大きく成長したように新カテゴリーや新トレンドが生まれる、世界をリードする市場である。

このようなスタートアップ企業へのマイノリティ出資や協業を通し、その企業が取り扱っている商品やサービスの米国内外の売上拡大をアサヒグループの事業基盤を活用して支援するという。

アサヒグループの日本、欧州、オセアニア、東南アジアにある地域統括会社へ、スタートアップ企業の取り組みや米国市場のトレンド情報を提供し、各エリアの事業に活かし、既存事業の成長にも貢献する。出資総額は、2025年末までに、約70百万ドル(約96億円)を予定している。投資運用会社Asahi Group Beverages & Innovation, LLCの運営メンバーは、アサヒグループの各地域統括会社から選任した社員などで構成し、スタートアップ投資ファンドの運用を行う。

【参照ページ】
米国でスタートアップ投資ファンドを2023年1月から運営開始

関連記事

“CSAセミナー"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    2025-4-1

    ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    CSRD(企業サステナビリティ報告指令)のオムニバス草案が提出され、欧州の開示規則が変わる中、20…
  2. ESGフロントライン:潮流を読む~SEC気候開示規則の弁護を放棄ー規制後退の中で問われる企業の姿勢と対応

    2025-3-31

    ESGフロントライン:潮流を読む~SEC気候開示規則の弁護を放棄ー規制後退の中で問われる企業の姿勢と対応

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-3-27

    【GPIF発表】「優れた統合報告書」と「改善度の高い統合報告書」選定結果

    3月11日、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、国内株式の運用を委託している運用機関に対…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る