東京海上HD、「気候変動に対する当社の基本的な考え方」の改定を発表

 

9月30日、東京海上ホールディングス株式会社は、気候変動対策や生物多様性の保全、先住民族の権利保護等の環境・社会課題の解決に貢献していくために、「気候変動に対する当社の基本的な考え方」を改定し、保険引受・投融資方針を強化することを発表した。

同社は、2020年9月に「気候変動に対する当社の基本的な考え方」を公表し、保険商品・サービスの提供を通じた再生可能エネルギーの普及支援、保険引受・投融資方針の実行や脱炭素化を目的とした取引先との建設的な対話、国際イニシアティブへの参画による国際的なルール作り等に取り組んできた。また、社会課題が複雑化・深刻化する中、持続可能な社会の実現に向けた企業の貢献に対する期待は急速に高まっており、同社も事業を通じた社会課題の解決を加速させている。

本改定ではこれまで環境・社会への配慮状況等を踏まえ、「慎重に取引(保険引受・投融資)の可否を判断する」としていた以下の事業について、新たな取引を禁止とする改定を行う。対象事業であるオイルサンド採掘については、新たな取引を禁止し、また北極圏における石油・ガス採掘に関しても、新たな取引を禁止する。

【参照ページ】
「気候変動に対する当社の基本的な考え方」の改定について

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成しています。今後の動向により内容は随時更新され…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-20

    SEC議長、ESG株主提案の政治化に警鐘―「企業統治の本質に立ち返るべき時」

    10月9日、米証券取引委員会(SEC)のポール・S・アトキンス議長は、デラウェア大学のジョン・L・…
  2. 【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    2025-10-15

    【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…
  3. 【特別対談】サステナビリティ情報開示の進展が企業価値向上を実現。AI/テクノロジー活用への期待(後編)

    2025-10-15

    【特別対談】サステナビリティ情報開示の進展が企業価値向上を実現。AI/テクノロジー活用への期待(後編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る