9月23日、トヨタ自動車はロシアでの生産拠点としているロシアトヨタのサンクトペテルブルク工場での生産活動を終了し、ロシアから撤退することを発表した。同工場は今年3月から部品調達ができなくなっており、操業を停止中であった。
同社では操業停止以降、首都モスクワの拠点を含めて現地の従業員約2,300人に賃金を支払い続けていた。トヨタとしては、ロシア当局側に現地従業員の雇用維持の観点などからロシアでの工場操業を続けたい意向を示しつつも、民間企業として難しい立場にあることを訴えていたという。
さらに、9月25日にはマツダもロシアでの生産を終了する方針であることが報じられた。現地の生産合弁先企業のソラーズと協議に入ったという。日産自動車は、サンクトペテルブルク工場の稼働停止期間を当初の9月末から12月末まで延期した。また、いすゞ自動車なども撤退を検討し始めているという。
【参照ページ】
トヨタ、ロシアでの生産事業を終了