1月12日、アサヒグループジャパン株式会社、双日プラネット株式会社、日本クロージャー株式会社は、PETボトル用キャップの水平リサイクル「キャップtoキャップ」の実現に向けて共同で技術検証の取り組みを開始することを発表した。各社の強みを生かし、プラスチック資源循環についての社会課題解決に取り組む。
アサヒグループでは、アサヒ飲料株式会社とアサヒユウアス株式会社も参画する。
現在、PETボトルの回収率は94%に達し、飲料業界では水平リサイクルが推進されている。一方、キャップはリサイクルの実態把握が進んでおらず、回収・リサイクルの実態把握や方法の確立が課題となっている。
本コンソーシアムでは、キャップ回収のスキーム構築や技術検証、品質基準の確立を行い、事業性を評価する。キャップの水平リサイクルの事業化が実現すれば、飲料業界で初の取り組みとなる見込みである。新しいキャップはアサヒ飲料での採用を検討していく。
本コンソーシアムに参画する各社の役割は以下である。
アサヒグループジャパンは、傘下に飲料事業とサステナビリティに特化する事業を持つ強みを生かし、アサヒ飲料では自社製品への再生樹脂の採用基準の確立、アサヒユウアスでは主にキャップ回収のスキーム構築を行う。
双日プラネットは合成樹脂専門商社として、海外の最新のリサイクル技術情報を収集し、日本における最適な再生技術・設備の確立を行う。
日本クロージャーはキャップメーカーとして、再生樹脂を用いたキャップの成形評価を行う。