7月7日、日清オイリオグループ株式会社は、「大豆調達方針」および「カカオ調達方針」の策定を発表した。
同社グループは、すべての原材料・サービス等の調達活動の指針となる「日清オイリオグループ調達基本方針」を2018年6月に策定し、当社グループが扱う主要原料のうち、パーム油については、個別の課題をふまえた「パーム油調達方針」を定め、具体的な取り組みを進めてきた。今回、大豆およびカカオ調達における社会・環境課題を踏まえ、新たに当社グループの「大豆調達方針」「カカオ調達方針」を策定した。
「大豆調達方針」策定の背景として、世界の大豆生産地の一部では、森林破壊や人権に関する課題が指摘されていることが挙げられる。同社グループでは、調達先の生産地における大豆の生産や物流に関する実態調査を継続している。今後は、実態調査を継続して実施するとともに、環境への配慮や人権の尊重についてサプライチェーンへの働きかけを行うなどの取り組みを進めていく。
「カカオ調達方針」策定の背景は、世界のカカオ主要生産地においては、森林破壊や児童労働などの課題が指摘されていることが挙げられる。同社グループではこれまでに、世界カカオ基金への参加やレインフォレストアライアンス(RA)認証、フェアトレード(FT)認証の取得などの取り組みを行っている。今後は、カカオを調達している商社およびサプライヤーなどのサプライチェーンと協働した課題解決への取り組みを進めていく。
同社は「日清オイリオグループビジョン 2030」 における重点領域「信頼でつながるサプライチェーン」を具現化していくために、今回策定した「大豆調達方針」「カカオ調達方針」に基づき、将来にわたって安定したサプライチェーンの構築に努めていく。