11月25日、Michelinは、今後数年間の挑戦領域として、100%持続可能なタイヤの開発を打ち出した。設計、製造、物流、製品使用、廃棄・リサイクルの各段階へのコミットメントも発表した。
気候変動の緊急事態に対抗するために、100%持続可能なタイヤは、グループが今後数年間で取り組まなければならない課題であり、これを達成するために、 Michelin は革新的な能力、即ちエコシステムの中で新しい革新的な技術を開発する能力をすべて活用し、タイヤのライフサイクルの各段階で行動を起こしている。
Michelinは設計段階から、タイヤにはバイオ由来の材料やリサイクル材料(天然ゴム、バイオ由来の樹脂、リサイクルプラスチックなど)を取り入れている。 Michelin のエンジニアは、スタートアップ企業、研究所、大学と提携して行われる数多くの研究プロジェクトに参加している。 Michelin は 2030 年までに、タイヤの平均 40%を持続可能な材料で構成することを約束しており、2050 年までにはこのレベルを 100% にする予定である。
Michelinは、タイヤの製造過程において、溶剤やエネルギーの消費、廃棄物の発生、CO2 排出量、取水量など、すべての製造工場の環境フットプリントの削減に取り組んでいる。2005 年以降、 Michelin グループはすでにその影響を半減させている。2050 年に向けて、 Michelinはすべての生産工場で CO2 排出量をゼロにすること、地域社会の水資源への影響ゼロ、タイヤ製造からの溶剤の完全除去を目標に掲げている。
物流に関しては、 Michelin グループは、より少ない輸送、より良い輸送、より異なる輸送を行うことを約束している。 2030 年までに物流に起因する CO2 排出量を 2018 年と比較して 15%削減することを目指している。また、EVや水素自動車などの代替輸送手段や、セーリングカーゴの開発も徐々に進めている。
製品使用に関して、 Michelin グループは、EVの燃料節約と自律性向上を可能にするタイヤを開発するために、投資と革新を続けていく。ミシュランは、過去 30 年にわたり、毎年 1~2%ずつタイヤの性能を向上させることで、転がり抵抗を劇的に改善してきた。
廃棄・リサイクルに関しては、 Michelinは長年にわたりタイヤの摩耗粉の削減に投資してきた。 Michelin は2015年以降、すでに達成している削減率5%を超えて、新製品群における粒子の総排出量削減の継続にコミットする。
【参照ページ】
Michelin sets out the challenges of 100% sustainable tires