カナダ政府、脱炭素技術で世界をリード

7月11日、カナダの副首相兼財務大臣クリスティア・フリーランドは、カナダ成長基金とStrathcona Resources(カナダ第5位の石油メーカー)と20億カナダドル(約2,319億円)のパートナーシップを締結した。この投資は、サスカチュワン州とアルバータ州のオイルサンド(油砂)施設に炭素捕集と貯留インフラを構築するために使われる。完成後、年間最大200万トンのCO2を捕集し、永久に貯蔵する予定であり、カナダが低炭素資源輸出のリーダーとなる道を開く。

カナダ成長基金は、初期投資として50億カナダドル(約5,797億円)を提供し、このプロジェクトの作業が開始される。最終的な投資決定は来年に予定されている。連邦政府の炭素捕集、利用、貯留投資税額控除により、このパートナーシップは実現した。

このプロジェクトは、カナダの経済計画の中心でもあり、良質な雇用を創出し、産業の脱炭素化を促進することを目的としている。

カナダ成長基金は、カナダのプロジェクトやビジネスに投資する150億カナダドル(約1兆7,391億円)の公的投資機関である。炭素捕集技術や低炭素水素の普及を加速し、企業のスケールアップを支援する。Strathcona Resourcesは、年間約300万トンのCO2排出を行っており、この新しいインフラにより大幅な排出削減が期待される。

このパートナーシップは、カナダの産業の脱炭素化を大きく進展させ、良質な雇用を保護・創出するものとされている。

(原文)Deputy Prime Minister welcomes $2 billion partnership between Canada Growth Fund and Strathcona Resources to secure Canada’s carbon capture leadership
(日本語参考訳)副首相は、カナダの炭素回収リーダーシップ確保のため、カナダ成長基金とストラスコナ・リソーシズとの20億ドルの提携を歓迎

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