9月27日、ソフト・コモディティーズ・フォーラム(SCF)は、農産物の生産、特にブラジルのセラードにおける大豆の生産において、森林を積極的に活用した土地利用管理を推進することを目的とした、フラッグシップ・イニシアティブであるFarmer First Clusters(FFC)の実施パートナーを発表した。以下がそのパートナーと取り組みである。
CONSERVプロジェクト(Instituto de Pesquisa Ambiental da Amazônia – IPAM): 本プロジェクトは、余剰の自生植生を保護するセラードとアマゾンの農村生産者に金銭的補償を行う。生態系サービスの支払いとFFCの長期的ビジネスモデルの開発を通じて、7,000ヘクタールの余剰原生植生を保護することを目指している。
Parque Vida Cerrado (Conecta Cerradoプログラム): Parque Vida Cerradoはバイーア州西部にある保全、研究、社会環境教育のセンターである。本プロジェクトでは、以前は荒廃していた農地や牧草地に自生植生を回復させることに重点を置き、年間300ヘクタールの大豆農地に自生植生を回復させることを目指している。
Produzindo Certo:本農業技術プラットフォームは、大豆サプライチェーンの環境的・経済的持続可能性を高めるための技術的ソリューションを提供している。技術支援を提供し、240の大豆農家が40万ヘクタールを持続可能な方法で生産し、森林法に適合させることを目指している。
Solidaridad:本市民社会組織は、生産者と農村改良普及員を対象に、持続可能な総合農業に関する研修を3年間で18回実施する計画である。また、実証ユニットを設置し、荒廃牧草地の回復を促進することも目指している。
Rede ILPF:本官民団体は、作物・家畜・森林の総合的農業(ICLF)を通じてアグロフォレストリーを推進している。このパートナーシップは、マト・グラッソ西部でICLFのための統合農業研修と資金メカニズムを提供する。
これらの実施パートナーは、技術、ビジネス、農業、協働に関する専門知識を活用し、農民と地元ステークホルダーの幸福に焦点を当てながら、大豆生産システム内での持続可能な実践を奨励する。FFCイニシアティブは、森林減少と転換のリスクの高い地域を対象としており、1.5℃に向けた農業セクター・ロードマップに沿ったもので、商品生産ランドスケープの森林ポジティブ地域への移行に貢献する。
【参照ページ】
(原文)Partnerships for Sustainable Land Use in the Cerrado
(日本語参考訳)セラードにおける持続可能な土地利用のためのパートナーシップ