グリーンソフトウェア財団、コアリスクプラットフォームの二酸化炭素排出量の測定と削減に成功

 

1月10日、グリーンソフトウェア財団(GSF)の傘下であるマイクロソフト、UBS、WattTimeの3社は、SDKの開発と、本番銀行システムのカーボンアウェア化を実現する初のMVP(minimum viable product)の実装で提携したことを発表した。本MVPは、Advanced Compute Quantum Analytics(ACQA)と呼ばれるUBSのリスクプラットフォームにカーボンアウェアの機能を提供するために使用された。

一般に、エネルギー需要が高いときには、クリーンエネルギー源の供給が上回り、より炭素量の多いエネルギー源が追加される。WattTimeの技術を用いることによって「限界炭素強度」、つまり仕事量や作業負荷が増えた場合に、どれだけの炭素排出量が追加されるかを把握することができる。

次のステップは、最もクリーンなグリッドを持つ地域を選択するためのロケーション選択機能を追加することである。ワークロードは、より炭素強度の低い地域で実行することができるため、データ転送などによる追加の炭素排出要因を考慮するための拡張が必要である。

絶対的な影響を把握するために、SCI に基づくエネルギー消費と具体化された炭素も含める必要がある。クラウドやハードウェアのプロバイダーから正確なエネルギーの遠隔測定が必要である。SCIの完全なスコアは、実行中のソフトウェアの炭素排出量を決定する上で、より高い精度を提供することになる。

【参照ページ】
(原文)CARBON-AWARE COMPUTING WHITEPAPER – HOW UBS SUCCEEDED IN MEASURING AND REDUCING CARBON EMISSIONS OF THEIR CORE RISK PLATFORM
(日本語参考訳)グリーンソフトウェア財団、コアリスクプラットフォームの二酸化炭素排出量の測定と削減に成功

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESGフロントライン:欧州CSDDDの行方:揺れる規制の未来とその影響

    2025-5-30

    ESGフロントライン:欧州CSDDDの行方:揺れる規制の未来とその影響

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察してい…
  2. TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?

    2025-5-28

    TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?

    企業のサステナビリティ関連の開示では、TCFD(Taskforce on Climate-rela…
  3. 2025-5-28

    データマラン、サステナビリティ担当者向けグローバル・コミュニティ「Harbor」を発表

    5月14日、ESGに特化したAIソリューションのリーダーであるデータマランは、企業のサステナビリテ…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る