7月14日、オランダの大手乳業メーカーFrieslandCampinaは、RabobankおよびLelyと提携し、酪農場における窒素排出量の削減を目的としたパイロットプロジェクトの実施を発表した。本提携により、オランダ全州の酪農場に約96個の「Lely Spheres」と呼ばれる球体が設置され、窒素の排出が削減される予定だ。
3社はオランダ全土の酪農場に Lely の糞尿処理システム「Lely Sphere」を96台設置する。Lely Sphereは、固形肥料と尿を分離し、排出される窒素を肥料に変換し、農家の精密施肥に再利用できる循環型畜舎システムだ。本システムは、「より閉じた鉱物循環」を実現し、人工肥料の使用を減らすことができると、酪農家は述べている。最近の研究によると、アンモニアの排出を最大70%削減することが可能であるという。本システムは公式に認められ、オランダ政府の2021年RAV(Regeling Ammoniak Veehouderij)リストの一部となっている。
酪農家はパイロットプロジェクトに参加するためにサインアップすることができるとFrieslandCampinaは付け加えている。本プロジェクトでは、夏以降に最初のLely Sphereを設置し、来年初めにパイロットプログラムの結果を評価する予定だ。
【参照ページ】
(原文)FrieslandCampina, Rabobank and Lely start pilot to reduce nitrogen
(日本語訳)FrieslandCampina、Rabobank、Lelyが窒素削減のためのパイロットを開始