ESGデータサイエンス企業であるRepRisk社は、投資家がより多くの情報に基づいた意思決定を行えるようにすることで透明性を高め、より持続可能な資本配分を可能にすることを目指して、ESGデータへのアクセス提供を発表した。
また、同社はウェブサイト上で「Jupyter notebooks」を公開し、ESGスコアやポートフォリオの構築やカスタマイズに使用できるコード、アルゴリズム、サンプルデータセットへのアクセスを提供している。
同社は、機械学習と人間の知能を組み合わせて、185,000社以上の公営・私営企業と50,000以上のインフラプロジェクトについて、定量的なリスク分析と独自の指標を提供しており、あらゆるグローバルセクターと市場をカバーしている。RepRisk社のESGデータは、人権、労働慣行、汚職、環境など、幅広い問題をカバーしている。同社のソリューションは、ブラックロックやJPモルガンをはじめとする大手投資家や投資サービスプロバイダーの顧客にESGデータを提供するために使用されている。
同社の発表は、投資家によるESG評価やデータサービスの利用が急速に拡大している中で行われたが、投資プロセスの中心となりつつあるソリューション市場は透明性に欠けているとの指摘が多くある。証券監督者のための国際的な政策フォーラムおよび基準設定機関であるIOSCOは、今週、市場調査の結果を受けて、プロバイダーが使用する手法やデータの透明性を高めることを求める報告書を発表した。この報告書によると、格付けやデータ商品が測定しようとしているものの定義が明確でなく、整合性が取れていないことや、プロバイダーとカバーする企業との間の利益相反に関する懸念が見られた。IOSCOはまた、規制当局に対して、この分野の監視を強化するよう求めている。
【参照ページ】
(原文)RepRisk: Best ESG data provider
(日本語訳)RepRisk社、ESGデータ手法を公開し、透明性の向上を目指す