Pacific Gas and Electric社(パシフィック・ガス・アンド・エレクトリック)の子会社であるPG&E Recovery Funding社(PG&Eリカバリー・ファンディング)は、8億6,000万ドルのグリーンボンドの発行を発表した。
このグリーンボンドは、電力システムの改善や、PG&Eのコミュニティ・ワイルドファイア・セーフティ・プログラムの活動を支援するもので、増大する山火事のリスクに直面している顧客を保護し、コミュニティの安全を確保することを目的としている。S&P Global Ratings社の分析によると、PG&E社の取り組みは、電気系統を強化し、山火事の発火や延焼を防ぎ、カリフォルニア州の森林の健全性を維持することで、環境面でもメリットがあるとしている。
環境面でのメリットに加え、重要な山火事対策のための資金を復興債で調達することは、従来の電力会社の融資に比べて証券化のコストが低いことから、顧客にとっても大きな節約になる。今回の取引により、従来の料金ベースの資金調達と比較して、正味の現在価値ベースで4億5千万ドルの顧客の節約になると予想されている。
【参照ページ】
(原文)PG&E Issues Its First ‘Green Bonds’ to Help Strengthen Electric Grid, Protect California Forests, Reduce Customer Costs
(日本語訳)PG&E社、クリーンエネルギーと山火事対策を目的とした8億6000万ドルのグリーンボンドを発行